進化論と創造論についての掲示板ログ302

2005年03月11日〜2005年03月31日
このファイルは、掲示板巡回ソフトのログファイルを元に再構成したものであり、投稿時の状態(フォントサイズ、文字の色、リンク等)をすべて反映しているわけではありません。いくつかの書名にアマゾンのアソシエイトのリンクを張らせてもらいました。
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啓蒙主義的資質と懐疑主義的資質の両方を社会は必要としていると思います。  投稿者:パラドックス 投稿日: 2005年03月31日20時50分

wadjaさんへ

>ドーキンスとグールドの個別の進化論に関する理論の違いは、その根本に科学に関する啓蒙主義と懐疑主義があるように思います>>>>
*************
の根拠が、「あの本のあの辺りなんかそうだよ」って部分でもあればお願いします。
*************

R.ドーキンスの啓蒙主義的資質が端的に示されている言説。

//私は進化に基づいた道徳を主張しようというのではない。私は、単に物事がどう進化してきたかを述べるだけだ。......われわれが利己的に生まれついている以上、われわれは寛大さと利他主義を教えることを試みてみようではないか。われわれ自身の利己的な遺伝子が何をしようとしているかを理解しようではないか。そうすれば、少なくともわれわれは遺伝子の意図をくつがえすチャンスを、......つかめるかもしれないのだから。/////
R.ドーキンス「利己的な遺伝子」紀伊國屋書店、邦訳1991年版、P.18
--------------
S.J.グールドの懐疑主義的言説
(いずれも、S.J.グールド「ダーウィン以来」早川書房、ハヤカワ文庫、から)

//私はこれまで、科学者が説く「真理」はその時代に支配的な社会的.政治的信条からヒントを得た偏見でしかないことがよくある、という一般論を強硬に言いつのってきた。//
(P.66)
//理論が変更されるのは、新しい発見から生ずる単なる派生的な結果としてではなく、その時代の社会的.政治的な力に影響を受けた創造的な想像力の働きの結果としてである。
(P.302)

このような二人の科学に対する接し方の違いがどのような理論の違いに及んでいるかは、
K.ステルレルニー「ドーキンスVSグールド」(筑摩書房、ちくま学芸文庫)「第13章 論争を要約してみれば」を読んでください。


自分の考えもだんだん変わってきているんですよ  投稿者:パラドックス 投稿日: 2005年03月31日14時09分

えめさん

>後一冊「虹の解体」を是非「虹の解体」を
自分はこれを読んでドーキンス氏に対するイメージがちょっと(て言うより結構、いやかなり)変わりました。>>

確かにこの本は自分が読んだR.ドーキンスの趣向とは違う感じですね。読んでよかったと思います。またいい本があったら教えてください。

自分が最近読んで良かったと思った本は「生命と地球の歴史」(丸山茂徳、磯崎行雄著、岩波新書)です。最新号の「ニュートン」の特集も結構思い白いですよ。

大文字ナンさん、wadjaさん、レスもう少しお待ちください。


区別  投稿者:流木 投稿日: 2005年03月29日20時13分

*ニコデモさん

 こんにちは。流木と申します。非キリスト者です。

>つまり聖書の内容を信じているので、創造論に1票、という立場です。

 キリスト者が信仰上の真理として旧約聖書に描かれた天地創造を信ずるのは当然でしょうが、それを公立学校の理科の時間に進化論の説明と同じだけの時間をかけて教えるべきことだとは思えません。

 聖書の創造説が彼ら創造科学支持者のいうように「科学」上の学説であれば、事実と論理とでいつでも覆ってしまう可能性を持つことになります。ちょうど天動説が地動説にとってかわられたように。神様の永遠の真理のはずなのに、何かの証拠がでてきたら否定されてしまうというのは、おかしな話ではありませんか。

 結局、創造科学を支持するキリスト者は、ご自身の信仰に自信が持てないのではないでしょうか。自信がないからこそ、科学の権威にすがって、科学で自らの信仰を根拠づけようとするのです。しかし、「しるし」がなければ信じられないというのでは、イエスにしるしを見せてほしいと迫ったパリサイ人とどこが違うのでしょう。進化生物学を否定しなければ、創造説が成り立たないかのよう名脅迫観念といい、一部のキリスト者はあまりにも自分の信仰に自信がなさすぎるような印象を持ってしまいます。

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/6832/index.html


NATROMさまはじめまして  投稿者:ゆみちゅん 投稿日: 2005年03月29日19時55分

あれが600000を越えましたよ おめでとうございます、わたしは通行人ですが これからも 皆様頑張って下さいね、

  失礼します。ホェー


kodaimoso_haheさんへ  投稿者:NATROM 投稿日: 2005年03月28日11時27分

>精神分裂病やひきこもりは、親や学校が子供へマインドコントロールや洗脳などの矯正を行った失敗の結果ですか?

違うと思います。ひきこもりについては詳しくはありませんが、少なくとも精神分裂病(統合失調症)については、環境要因が影響することは確かですが、基本的には生物学的な問題であるとされています。メルクマニュアル家庭版より引用します。


>統合失調症の正確な原因は不明ですが、現在の研究では、遺伝的要因と環境的要因が組み合わさって起こる可能性があるとみられています。しかし、根本的には生物学的な問題であり、親の育て方が悪かったり、精神衛生的に不健全な環境で育ったりしたことが原因で起こる障害ではありません。
http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/sec07/ch107/ch107b.html


お返事ありがとうございます  投稿者:大文字ナン 投稿日: 2005年03月28日 6時55分

 To ニコデモさん

 反論ではありません。大上段から指摘するつもりもありません。ひとつ雑談と思って、私の考え方を読んでください。

>仮にそれができたとしても、人間にはできないことをなさるのが神なのであって、
>それはそれで信仰が強められるのだと思います。

 たとえば光に近い速度で移動することは「人間にはできないこと」です。数十年昔であれば、音速で移動することさえ「神の領域」と思われたかも知れません。同様にして、生物が進化すること〜つまり、ごく少数の生き物が人間の時間スケールでは計り知れない積み重ねを経て、今では多様な生物種を育てた(とされている学説および証拠)ことも、そう簡単に理解できることではない、と思います。現に私自身、さまざまな進化学説に関する本を読んでいますが、それで「分かった!」と言えるほどの知識にはいたっていません。

 ただ困ったことに、自分には理解できないことを理解したとする立場に対して、人は時折「敵意」を抱いたり、自分を「否定された」として被害者意識を持ってしまったりするものではないでしょうか。

 しかし、進化論を知れば知るほど、そこには「神の領域」が厳然とあることに私は気付きます。これは「神が実在する」だとか「実在しない」ということを述べているのではありません。「人間には観測不可能で再現不可能な領域」が、生物の歴史にはある、ということです。

 この掲示板をはじめとする議論の場において交わされてきた「進化論と創造(科学)論のつまらないいさかい」は、ほぼすべてが進化学説をまったく知らない(理解できない、しようとしない)ことに端を発する、「敵視」から始まった、と私は見ています。

 科学は信仰を否定しません。もっとも、奨励もしないのが科学ですが…そもそも科学は信仰とは無関係なのです。なぜ関係ないもの同士が、紛糾めいた論争を起こし得るのか?その点をお考えになってみると、私にもニコデモさんにも気付かされる点が多々あるのではないか、と思います。


始めまして。  投稿者:んぎゃ 投稿日: 2005年03月28日 6時26分

始めまして。
科学に触れて、キリスト教にも少し触れている人間として少し書き込まさせていただきます。

科学者としては、明らかに、創造科学はねつ造で、されてもいない実験をされているといい、いわれてもいないことをいわれいわれ、生命科学はここ20年で圧倒的な発展を見せているのに、20年前の知識を持ちだして、ああだこうだ、いっているのを見ると、正直、悲しくなります。っていうか、クリスチャンが、こんな偽造をするんだー というのが正直な気持ちです。

キリスト教に少しかかわったことがあるもととしては、なんというか、クリスチャンがもっと、自分の信仰に自身をもって欲しいな、と思います。なんか、創造科学がどうたらこうたら、いってる人は余計自分の信仰が弱いことを証明しているような気がして。ようは、聖書からどのように神様の気持ちを読み取るか、ということが重要であって、聖書の一字一句が、今の世の中の科学や倫理や歴史や、その他に合致するとか、合致させるとか、そういったことではないような気がします。
ということで、始めましてです。


はじめまして・・・、  投稿者:ニコデモ 投稿日: 2005年03月28日 0時37分

大文字ナンさん。

ご指摘ありがとうございます。
僕が思うに、人間にとっての「超自然」が解明され、「自然」となったとき、
僕自身、さらに信仰の確信を得られると思っています。
というのは、今日はイースターで、イースターはイエスの復活を祝う祭りなんです。
復活祭と言った方がわかりやすいのかな?
そこで、イエスの復活が科学的に説明がつくのか?というと僕は無理だと思っています。
イエスが5つのパンと2匹のお魚で5000人以上の人のおなかを満たした、
ことなど様々な奇跡についても同じです。
仮にそれができたとしても、人間にはできないことをなさるのが神なのであって、
それはそれで信仰が強められるのだと思います。
そういう意味を含めてもこちらのサイトは多くの人にとって有意義だと感じています。
ちょっとわけのわからない文章ですいません。(^^;)


矯正  投稿者:kodaimoso_hahe 投稿日: 2005年03月27日18時49分

精神分裂病やひきこもりは、親や学校が子供へマインドコントロールや洗脳などの矯正を行った失敗の結果ですか?


おいらは早起き???(違…  投稿者:大文字ナン 投稿日: 2005年03月27日 5時40分

 はじめましてニコデモさん。

 「創造論に1票」とのことですが、信条としての創造でしたら私も1票いれて構いません。この考え方に問題があるとしたら「創造は実証可能な科学的事実であり、この証明によって進化論は科学的に誤りとなる」と主張した場合に限られると思いますよ。

>超自然的な働きが宇宙や地球の歴史の中のいろいろな部分で
>人間の理には説明のつかないものが働いているのかなぁと考えています。

 人間はほとんどなにも説明できません。自然の「ほんの一部」をやっと説明できるようになっただけです。しかし、自然は自然であって「超自然」というものを前提にしたとき、それはもう自然ではなくなってしまうことにお気づきでしょうか。それが人間の視点や価値観から見てどんなに「ものすごく不思議」に思えたとしても、自然とはありのままにそこにあるものだ、と私は思います。

>創造論はとても不利なようですが、全体の内容はとてもおもしろいです。

 創造「科学」論ではなく、信教的な創造について私は強い批判を行いません。だいたい私自身が、人間に説明できる限界があることをよく理解しているつもりです。ですが、前記とかぶりますが「それさえも自然」であることも理解しているのです。
 また、このサイト自体も「信条としての創造」を批判する(否定する)目的のものではないはずですよ。


すいません・・・、  投稿者:ニコデモ 投稿日: 2005年03月27日 3時16分

誤解があるといけないので補足です。
>創造論はとても不利なようですが、全体の内容はとてもおもしろいです。
進化論、ミラー・サイトの創造論を含めてってことです。(^^;


少しのぞいただけですが・・・、  投稿者:ニコデモ 投稿日: 2005年03月27日 3時14分

とても良かったです。
ところで、僕はクリスチャンです。
つまり聖書の内容を信じているので、創造論に1票、という立場です。
想像ですが、超自然的な働きが宇宙や地球の歴史の中のいろいろな部分で
人間の理には説明のつかないものが働いているのかなぁと考えています。
この部分では超自然的なことが、あの部分では科学の法則に遵って、という感じです。
えらく都合が良いようですが。(^^;
こういうのはきっと馬鹿だと笑われるかな?
聖書から記述を引っ張ってくるぐらいしかできませんので、
科学の話は静観するだけです。f(^^;
創造論はとても不利なようですが、全体の内容はとてもおもしろいです。
勉強になるので暇を見つけてじっくり読んでみようと思います。
こちらのサイトをお気に入りに入れさせれいただきます。
感想しか書けませんが、また書き込みするかもしれません。
サイトの運営、がんばってください。(^^


マルチレス  投稿者:soft_tractor 投稿日: 2005年03月27日 0時25分

えー、毎度どうも

NORTON3rdさん>昨日ラジオニュースで聴いて…
あっしはWEB(MSN)のニュースでめっけやした。
帰ってから家族に知らしてやったら、「一日中テレビで流してた」って聞いて、ちょっとガッカリ。
テレビつけたらホントに流れてたんで二度ガッカリ。

おずおずさん>>あ、る、こぉ〜る♪ あ、る、こぉ〜る♪
なある…あっしは下戸なんで気づきやせんでした。禁酒中の方、平にご容赦m(_ _)m
過ぎなけりゃぁ結構じゃありやせんか。
「下戸は半生の損」なんてことも申しやす。

えめさんへ>なにはともあれ、おめでとうございやす。
いやーめでてえ、めでてえ、天晴れな娘さんをお持ちで、ようござんした…って(^_^??

てえわけで、なにはともあれ祝い酒、wadjaさんご紹介の「ガトーネグロー」でググったら、こんなん↓でてきやした
http://www.bea.hi-ho.ne.jp/mkeisuke/menu.htm
あっしのおごりだ、見るだけならロハなんで、ジャンジャンやっておくんなせえ。
(にしても、肝心のガトーネグローだけ赤白じゃなくて「チリ」と書いてあるのは何故?)

あっしも「バヴァリア(アルコール0.0%の、いわゆるビアテイスト飲料)」で、おつきあいさせていただきやす。

内容皆無のマルチレス、もともとのネタがタコだけに、これがホントの「八本美人」

へい、ご退屈様 m(_ _)m


そうだったのか  投稿者:wadja 投稿日: 2005年03月27日 0時08分

ワインオフの絡みで、禁が3月までどうのこうのというのはそういうことだったのですか!

取り敢えず、よく分からないけどカンパーイ。おめでとうございマース。


よくわからないけど、祝い酒♪  投稿者:おずおず 投稿日: 2005年03月26日22時53分

えめさん、娘さんの何かのためにお酒を断ってて、その何かが叶ったから...?

今夜はおつきあいしますっ!!


ここにも一人  投稿者:wadja 投稿日: 2005年03月26日20時32分

昨日はガトーネグローでした。一人一本(汗

でも帰りのタクシーの運転手さんが、おつり千円多くくれたのはちゃんと気付いていたのだ
<故意犯


禁酒解除!  投稿者:えめ 投稿日: 2005年03月26日20時26分

>あ、る、こぉ〜る♪ あ、る、こぉ〜る♪
わたっしは げんきぃ〜♪
いっきもぉ〜だいすきぃ〜♪
ドンドンい・こ・おォ〜♪

晴れて飲酒解禁
いや〜、親に似ず努力家の娘を持って良かった。(と子馬鹿ぶり)


あ、ありがとうございますっ!>NORTON3rdさんへ  投稿者:おずおず 投稿日: 2005年03月26日17時25分

一人っきりじゃない、って、すごく勇気づけられます!!

...一緒に生活を改めましょうね...(T_T)


(無題)  投稿者:NORTON3rd 投稿日: 2005年03月26日15時18分

>あ、る、こぉ〜る♪ あ、る、こぉ〜る♪

と読んでしまったのは多分ボクだけだろな...(-_-;)

そんなことはありません。小生もおずおずさんが投稿されるまで、そのように脳内変換して読んでおりました


せ、生活を改めなければ...。  投稿者:おずおず 投稿日: 2005年03月26日14時06分

>あ、る、こぉ〜る♪ あ、る、こぉ〜る♪

と読んでしまったのは多分ボクだけだろな...(-_-;)


soft_tractor 様に先越された!  投稿者:NORTON3rd 投稿日: 2005年03月26日11時47分

昨日ラジオニュースで聴いて、一生懸命探したのに


あ、る、こぉ〜♪ あ、る、こぉ〜♪  投稿者:soft_tractor 投稿日: 2005年03月25日16時24分

ワタシはぁ〜ゲンキぃ〜♪ タコもぉ〜ゲンキぃ〜♪

ってんで、「二足歩行」の蛸でござんす↓。
http://www.mainichi-msn.co.jp/douga/news/20050324org00m040140000c.html

いやぁ〜、なかなか見事な歩きっぷりでござんすねぇ。

どうする「先行者」?!


斜め右からえぐりこむように…  投稿者:えめ 投稿日: 2005年03月24日10時32分

横レスですが
パラドックスさん
>せっかくの文献案内ですが、ドーキンスの本は3冊読んでいますから、もういいかなと
 後一冊「虹の解体」を是非「虹の解体」を
自分はこれを読んでドーキンス氏に対するイメージがちょっと(て言うより結構、いやかなり)変わりました。


Re:  投稿者:大文字ナン 投稿日: 2005年03月23日20時46分

>ツリーの方にも書きましたが、同じ本を読んでもパラドックスさんとは受ける印象が違うような気がしてます(まだ確信は持ってませんが)。

 同意。追加させていただくと、熱心に本も読まれているようですし、基本的な知識も持っていらっしゃるように思える。しかしもしかすると、パラドックスさんの本当の論旨は「科学的な」進化論諸説に対する反論や反証(あるいは議論そのもの)ではなくて、別のところにあるのではないか?と、私には思えます。

 たとえばAというヒトがA学説を唱える。BはB学説を唱える。検証の結果AおよびA学説が中心学説となり、Bは忘れられるとする。Bの学説は甚だ論理に欠け科学的根拠にも乏しいものであったが、まったくのバカ主張ではなく、とても好意的に汲み取れば見るべき考察もある。
 実際にこのような例は少なくないと思えますが、このBをあまりに軽視し過ぎではないのか?という、「心情的な擁護」こそ、パラドックスさんの主張の根幹ではないか、と思えてきたんですがいかがでしょうね。

 心情論で対話するのにここが適しているかどうかは私にも分かりませんが、ちょっともう一度パラドックスさんは「なにに対して疑問を持ち、なにに対して反論しようとしているのか?」を整理してはいかがだろう、と思います。


皮肉の通じない例  投稿者:谷庵 投稿日: 2005年03月23日 2時37分

http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1835547&tid=a1x7na4obcabebea4ra47a4fa4a4a4ja4a 4a1y&sid=1835547&mid=9747

これに対するレスが
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1835547&tid=a1x7na4obcabebea4ra47a4fa4a4a4ja4a 4a1y&sid=1835547&mid=9748


レスどうもです  投稿者:wadja 投稿日: 2005年03月22日22時14分

To:パラドックスさん

>せっかくの文献案内ですが、ドーキンスの本は3冊読んでいますから、もういいかなと。

すでに他の人たちから挙げられた本を読んでる最中のようでしたから、「もし機会があれば」というつもりで書いただけのことです。気にしないで下さい。それに「悪魔に仕える牧師」は随筆集ですから、何かひとつのことを順序だてて展開しているものではありません。今のパラドックスさんには不要かも。

もし、

>ドーキンスとグールドの個別の進化論に関する理論の違いは、その根本に科学に関する啓蒙主義と懐疑主義があるように思います

の根拠が、「あの本のあの辺りなんかそうだよ」って部分でもあればお願いします。レスのペースから見て忙しそうですから、別に急かしたりはしません。wadjaも二人の本を全て読んだ訳では無いので、今後の本選びの参考にします。まあとりあえずは、エルドリッジの「WHY WE DO IT」を読まなきゃいかんですが(笑)

ツリーの方にも書きましたが、同じ本を読んでもパラドックスさんとは受ける印象が違うような気がしてます(まだ確信は持ってませんが)。漠然と印象を述べるのではなく、せっかくみんなが推薦した本を読んだのなら、具体的にこの本のここはああだこうだと議論してみたほうが、得られるものが多いかもしれません。一度トライしてみたらどうでしょう?

#ジョン・メイナード・スミスの本に関しては、竹内久美子の訳というのは?マークですが、買うかもしれません。中古だと380円からあるようなので(笑)


失礼しました  投稿者: 投稿日: 2005年03月22日10時02分

>谷庵さま
検鏡のひとつでもしていればこんなトンデモ電波を発生するなんてありえへんと思っての皮肉でした。
通じませんかやっぱり・・・。

卑屈になんてなってませんよ、もちろん。役割の重要さも立場も噛み締める毎日です。
ドクターの多い掲示板で妙な言いまわしをしてすいませんでした。
お気遣いありがとうございました。


亀レス失礼します  投稿者:パラドックス 投稿日: 2005年03月22日 8時26分

wadajさん、はじめまして。
>ドーキンスとグールドの個別の進化論に関する理論の違いは、その根本に科学に関する啓蒙主義と懐疑主義があるように思います。>>>>>

***それは違うと思います。科学における主張の違いに、個人の主義・哲学・宗教的なものが入っているとしたら科学者としては失格だと思います。*****

もちろん本来のあるべき姿はおっしゃるとおりです。
「後にマルクス主義に批判的になるにつれて私は、サイエンスについてもより還元主義的になっていった。....私の友人で全体的アプローチを好んだものは、政治的には左派になる傾向があるということだ。....個体発生を全体的に見ようとすることと政治的に左派とされる見解とは関連がある...」
(J.M.スミス「生物は体のかたちを自分で決める」新潮社、P.76)
J.M.スミスが自戒をこめてこのように書いています。それは別にいいんですけど、本書の主題は個体発生のメカニズムについてです。しかし、スミスは、マウスとかショウジョウバエなどを例に挙げながら、ちっとも還元主義的な説明をしないで、理由はよくわかりませんが何かブツブツといらだちを押さえきれないようなんです。訳者で解説を受け持った竹内久美子氏は、スミス氏のことを進化論の大御所中の大御所と評価していますけど、少なくともこの本に関してはまったくの失敗です。もしまだお読みになっていないなら、読む必要はありません。>>>

*****ドーキンスもグールドも、科学者としてその辺りは十分に理解している、あるいは理解していたと思います。******

そうですね。しかしこういう時えてして弟子たちとか取り巻きとかがあおるんですよ。
「ドーキンスVSグールド」(K.ステルレルニー、ちくま学芸文庫)の解説で新妻昭夫氏が
「ドーキンスとグールドと同程度の文才に恵まれた人以外は書かないほうがいい。.....少なくともエルドリッジに対しては「ウルトラ・ダーウィニストたちへ」の訳者としてそう言いたい。またオルコック「社会生物学の勝利」についても私は同じ気持ちを抑えることができない」と苦言を両陣営に投げかけています。>>>

*****もし機会があれば、ドーキンスの「悪魔に仕える牧師」の5-5「あるダーウィン主義の重鎮との未完のやりとり」を読んでください。****

せっかくの文献案内ですが、ドーキンスの本は3冊読んでいますから、もういいかなと。
「利己的な遺伝子」「盲目の時計職人」「遺伝子の川」を読んで、自分なりにドーキンス
を理解しているつもりです。*****

*****進化論における主張の違いについて批判し合っていた二人が、反科学的なプロパガンダに対しどれほどの共感を分かち合っていたのかが伺い知れます。結構感動したんだよね****

二人に、と言ってもグールドは死んじゃいましたけど、竹内久美子氏の一連の本を読んでもらったらどんな反応をするでしょうかね。
もし読んでおられたら失礼ですが、こちらからも一冊ご推薦いたします。
生命40億年全史」R.フォーティー、草思社、2003年
大英自然史博物館研究員の著者が、地球生命史を、研究者の生態なども交えて軽妙に語ってくれます。500ページ近くある本ですが、まったく負担に感じません。


初めまして  投稿者:谷庵 投稿日: 2005年03月22日 5時23分

鳩さん、初めまして、谷庵ともうします。

>お医者様にとっては分析装置の部品みたいなものでしょうけど、しがない臨床検査技師です。

こういう言い方はやめましょうよ。
背伸びする必要はありませんが、卑屈になる必要もありません。
今はチーム医療の時代です。
医者が診療して、他のみんなは補助をするだけという時代じゃありません。
それぞれが自分たちの知識と技術を駆使して、全員の力で診療する時代なのです。

もし、皮肉として書いたのだとしても、トンデモさんには通用しないと思います。(笑


ネコさん  投稿者:えめ 投稿日: 2005年03月22日 1時17分

元気で何より


お邪魔します  投稿者: 投稿日: 2005年03月22日 1時01分

夜勤の控えで持て余した暇の最中に興味深いサイト発見ということで。
過去ログから適当に読ませていただきました。

>Belafonteさま
お医者様にとっては分析装置の部品みたいなものでしょうけど、しがない臨床検査技師です。
EBMを否定されたら、わたしらおまんまの食い上げです。
たまにはご自分で顕微鏡覗いてみてください。


遅くなりましたが  投稿者:ハッター 投稿日: 2005年03月21日20時23分

ご無事でなによりです^^。
本当にどこにいても地震は来るんですね


ぷんすか!  投稿者:地下に眠るM 投稿日: 2005年03月21日11時44分

ええい、
性別やら生物種やら普段の言動やらで態度をかえる差別主義者どもめがあああ!


お深いの宿はちゃんととってあるにゃ(誤変換直さず)


よかった  投稿者:wadja 投稿日: 2005年03月21日 0時05分

RYUさん無事でなにより。

でもお亡くなりになられた方も居たようで。ご冥福をお祈り申し上げます。


おくればせながら…  投稿者:えめ 投稿日: 2005年03月20日23時56分

仕事先で昼のニュースにびっくり
(自分は日曜祭日関係のない仕事なので)
いまPC開いたらどうやら無事との事。
 まずは良かった


みんな無事でよかったのら  投稿者:たまごどん 投稿日: 2005年03月20日23時35分

九州組は無事で何よりだピョン。

>日本で地震に関して安全な所が無いことがよくわかりました

全くその通りだピョンな。浅間山も大丈夫ピョンかね?

>P.S.パソがものすごく重い.2重投稿になってるかもしれません.

これも困るのら。チョイ前に「悪魔に使える牧師」の感想を書いたつもりだけど、どっかにいっちゃったピョンね。


ご無事で何より  投稿者:かくり 投稿日: 2005年03月20日22時57分

テレビ見ないと情報遅いですね
ここの常連の方々はご無事なようで何よりです

日本で地震に関して安全な所が無いことがよくわかりました

P.S.パソがものすごく重い.2重投稿になってるかもしれません.


お見舞い申し上げやす  投稿者:soft_tractor 投稿日: 2005年03月20日19時40分

いやはや大変なことでござんした。
被災された方々にゃぁお見舞い申し上げやす。

玄界島は大変みてえでやすね。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050320k0000e040024000c.html


いやはや  投稿者:RYU_TI_SYU 投稿日: 2005年03月20日16時40分

びっくり、

ちょうど車を運転していて都市高速に入る寸前じゃった
縁石にのりあげたのかと思ったな・・・

料金所のオッサンに、
「やめといたほうが・・・」といわれUターン。
(現在まで、全線通行止め)

つうわけで、こっちも無事じゃ・・・
ご心配をおかけして申し訳ないm(__)m


予知なら  投稿者:wadja 投稿日: 2005年03月20日14時19分

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050316-00000178-mailo-l41

こちらの方が霊験はありそう。

RYU_TI_SYUさん、どうじょ?


Re地震  投稿者:谷庵 投稿日: 2005年03月20日12時57分

玄海島の方では結構被害が大きかったようなので、喜んでもいられないのですが、福岡市内はそれほどの被害はなさそうですね。
まずは良かった。

地下猫さんの頭痛は予知だったりして。
RYU_TI_SYU さんもご無事でしょうか。


地震  投稿者:あき 投稿日: 2005年03月20日12時17分

無事のようでなによりです。
九州は地震が少ないので、こんなに大きな地震は珍しいのではないでしょうか


無事で何より  投稿者:wadja 投稿日: 2005年03月20日12時08分

特段大きな被害の情報など無いようですが、テレビで見てると道路の舗装が1mくらいずれたところがあるみたいですね。少しづつ、怪我人など被害の情報が入り始めてるみたい。余震も含め引き続きご注意下さい。


地震  投稿者:PDX. 投稿日: 2005年03月20日12時04分

 福岡・佐賀で最大で震度6弱だったそうです。


地震  投稿者:NATROM 投稿日: 2005年03月20日11時29分

屋根瓦が落ちてきたくらい。怪我などなし。びっくりした。


震度6って  投稿者:wadja 投稿日: 2005年03月20日11時19分

結構揺れたみたいですね。皆さん大丈夫?


頭痛の原因  投稿者:RYU_TI_SYU 投稿日: 2005年03月20日 6時53分

>原因がよくわからにゃー頭痛がずっと続いているにゃ

頭に五寸釘とか斧とかが、刺さってないか?
釘の場合は完全に打ち込まれたら、なかなかわからんからな。


Re:僕にもー  投稿者:大文字ナン 投稿日: 2005年03月20日 0時26分

 要するに、

 振りが足りないんでしょ?
 じゃぁ…振りましょう!

http://www.interq.or.jp/wild/nan/


なんに効くかはわかんねぇですが…  投稿者:soft_tractor 投稿日: 2005年03月19日23時27分

とりあえず
「うーやーたー!」
と叫んでみる。

ああ、いけねえ、またアナクロネタだ…


男兄弟で育ったので  投稿者:えめ 投稿日: 2005年03月19日23時25分

男には何一つ同情せん


頭にきく療法  投稿者:tema 投稿日: 2005年03月19日21時47分

>原因がよくわからにゃー頭痛がずっと続いているにゃ

 最近読んだ本に、頭の病に対する療法が載ってました。

− 引用ここから −
 (前略)十分局部を蒸しつつ洗い、然る後胡麻油か梳油に生姜卸汁等分混合し毎日二回程善くすり込むがよい。
 上等の墨を醤油で磨り脱毛せし患部に塗るも良し。
− 引用ここまで −
引用元:「新食養療法」桜沢如一 著

 あ、すいません。頭は頭でも、これは禿頭病の療法でした。


wadjaパパぁ〜 谷庵パパぁ〜(w  投稿者:たまごちゃん(^-^)ノ 投稿日: 2005年03月19日20時13分

心配かけてごめんネ(はぁと)

いっぱい投稿して私のヘタレ投稿も下げるのだぁ!!


きっと  投稿者:wadja 投稿日: 2005年03月19日12時46分

インフルエンザ脳症だろう

と冷たく突き放してみるテスト

オフ会たのむよん♪


近所の猫が  投稿者:谷庵 投稿日: 2005年03月19日12時43分

最近うるさい。
春になって発情期なんだろう。
振り回し足りない症状と見た。


僕にもー  投稿者:地下に眠るM 投稿日: 2005年03月19日11時26分

インフルエンザは治ったみたいなんだけど
原因がよくわからにゃー頭痛がずっと続いているにゃ

誰か僕にも親馬鹿みたいなこと書いてくれよにゃー


書き込み募集  投稿者:谷庵 投稿日: 2005年03月19日 9時12分

どうやらたまごちゃんも無事だったようなので、下の親バカみたいな書き込みを下げてください。
くだらない雑談でも良いから、いっぱい書き込んでタモ。


朝から・・・  投稿者:NORTON3rd 投稿日: 2005年03月19日 9時09分

進化論と創造論の掲示板3が、見られない。たまごちゃん(^-^)ノ の掲示板も見られない
おーい、ホリエモン。野望は結構だけど、足元の本業もちゃんとせいよ(俺だけか?) 


早く病院に行きなさい  投稿者:谷庵 投稿日: 2005年03月18日 2時09分

掲示板の書き込みだけじゃ、さすがに診断は無理です。
でも、実際に片方の肺に空気が入らないことはあります。
普通は痩せ形の男性に多いのだけれど、自然気胸というのがあります。
また、急激に片方の視力が落ちたのもちょっと気になります。(こちらは具体的な病気を考えているわけではありません)

医者の仕事で最も重要なことは、放っておいて良い病態かどうかを区別することです。
実際に診察しなければ、それは無理です。
自然気胸なら、レントゲン写真一枚で診断可能だし、初回は脱気するだけ(胸腔に管を入れる)でたいてい治ります。
入院は必要だけど。

あまり苦しくなってからだと、自力じゃ病院に行けないよ。


確かに  投稿者:wadja 投稿日: 2005年03月17日22時32分

ここならお医者さんがたくさん居て安心って…

早く病院行ってください。お願いだから。


(無題)  投稿者:たまごちゃん(^-^)ノ 投稿日: 2005年03月17日21時46分

うにゃー。なんか右だけ息が苦しいよぉー。嫌な感じ。

最近時々、体の右側だけ息が苦しくなるんだけど、今日は特に酷い。
感覚としては、息をしても右の肺には空気が送り込まれないような感じ。まぁ、実際には送り込まれているんだろうけど。
肩とかも右の方が凝りやすいことや、半年くらい前に右目だけ急に視力が落ちた(両目1.2にあわせておいた眼鏡が、左目の矯正視力は1.2のままで、右目だけ矯正視力が0.1まで落ちたので眼鏡を作り直した。)こととかも関係あるのかなぁ。

どう思います?>お医者さん方


(無題)  投稿者:クハ72 投稿日: 2005年03月17日20時58分

>リモートホスト=IPアドレスと考えていいのですよね?
まあそうでしょうね。同じものを数字で表したかアルファベットで表したかの違いで。


クハ72さん  投稿者:サエ 投稿日: 2005年03月16日22時07分

クハ72さん、ありがとうございました。
少し、わかったような気がします。
リモートホスト=IPアドレスと考えていいのですよね?


リモートホストとは  投稿者:クハ72 投稿日: 2005年03月13日21時03分

初めまして。
検索したらすぐに見つかりました。

http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%EA%A5%E2%A1%BC%A5%C8%A5%DB%A5%B9%A5%C8


リモートホストって・・・?  投稿者:サエ 投稿日: 2005年03月13日19時25分

初めまして。
質問なのですが・・・。
リモートホストの意味が、よくわかりません。
リモートホストとは『IPアドレス』のことなのでしょうか?
教えていただけると嬉しいです。


うーん  投稿者:wadja 投稿日: 2005年03月13日 1時35分

しかし、てめえのHN間違えるかね。

wadaj=wadjaですだ。

初めてではないな。多分orz


パラドックスさんへ  投稿者:wadaj 投稿日: 2005年03月13日 1時14分

多分あなたにレスを付けるのは初めてだと思いますので、初めましてと言っておきます。違ってたらすみません、年寄りで記憶力が弱いのです(若い頃からだと家族には言われますが)。

>ドーキンスとグールドの個別の進化論に関する理論の違いは、その根本に科学に関する啓蒙主義と懐疑主義があるように思います。

それは違うと思います。科学における主張の違いに、個人の主義・哲学・宗教的なものが入っているとしたら科学者としては失格だと思います。しかしドーキンスもグールドも、科学者としてその辺りは十分に理解している、あるいは理解していたと思います。確かにドーキンスはグールドの断続平衡説には痛烈な批判を加えています。でも、ドーキンスとグールドは、社会に対する啓蒙的な主張・哲学的な面では共感しあっていたのだとwadjaは思います。もし機会があれば、ドーキンスの「悪魔に仕える牧師」の5-5「あるダーウィン主義の重鎮との未完のやりとり」を読んでください。進化論における主張の違いについて批判し合っていた二人が、反科学的なプロパガンダに対しどれほどの共感を分かち合っていたのかが伺い知れます。

結構感動したんだよねー、最近これ読んで。


現在問題が顕在化してない腫瘍への対応について  投稿者:tema 投稿日: 2005年03月12日12時31分

Belafonteさん、レスありがとうございます。もうちょっと質問させてください。

>  ガン腫瘍が 消化管の閉塞や出血、圧迫などをしておれば
>  切除は最低限の必要でしょう。

 いどさんと同様、temaもここにひっかかりました。
 例えば、以下のような場合、Belafonteさんは手術及び腫瘍の切除をすべきと考えますか?

[例]
  触診で腫瘍が確認され、血液検査の結果ガンの可能性がある
  しかし、開腹手術をしないとガンか否かは判断できない
  現在のところ、消化管の閉塞、出血、圧迫などは発生していない
  腫瘍が発生した臓器は、(胃、腸などとは違い)切除後、元に戻らない

 temaは、上記の場合でも、手術及び腫瘍の切除をすべきと考えています。手術時、ガンであると判明した際には、ある程度広い範囲の切除もやむを得ないと考えています。

 現代の医学は、局所療法に重点を置いているかもしれません。しかし、それは(試験結果等の根拠を積み上げる等という)科学の方法論に従って来た結果だ、と思っています。そして科学の方法論は、直感など他の方法に比べ正解を導く確率が高い、と考えています。

 科学の方法論に従わずに出した療法を行っても、直る確率は0では無いでしょう。もしかすると、高い確率で完治するのかも知れません。
 しかし、現代の医学で考えられていない療法を使用することは、宝くじで大当たりを狙うような行為に思えるのです。


Re:進化論と創造論  投稿者:大文字ナン 投稿日: 2005年03月11日 9時42分

 アノニマスさん、はじめまして。

 すでに皆さんからご指摘済みの点とは別に、意見を申し上げます。

>私が思うに、そういうことが起こるのは、やはり、創造論が、創造論を信じる人達にとっては、物事や生活、彼らの行き方を考える上で、大きな軸となっているために、それとは違う考え方を容易に受け入れることは、少し抵抗があるから かもしれないと。言えば、カルチャーショックのようなものでしょうか。

 だいたいのニュアンスは頷けます。
 つまり、日常的に目にする様々な事象について、すべては「神の御業・恩恵」とする考え方は、同じく日常的に生活をし、暮らしていくうえでなんら問題のあるものではありません。ほとんどの子供は、二次関数や重力法則を知らなくても、投げたボールが放物線軌道を描き、やがて落下することを知っていますし、この現象は地球上のどこで試しても同じ結果になります。

 ところが、もしもこれがそれぞれの「神(超越存在〜森羅万象をつかさどる者)の主張や主義によって違うものであったらどうでしょう?ボールは時にリニアに飛び、時にアン・リニアに飛ぶ。そんなことがあるでしょうか?

 『モノには人それぞれの見方がある』
 これはその通りですが、もっと正確にいうなら「モノには人それぞれの価値観が伴う」ということです。ミカンの味を「甘い」というか「すっぱい」というか、あるいは「うまい」というか「まずい」というかなどの「嗜好」に始まり、それらは主観的(主体的に)表現されるものです。
 誰かを善人であると「信じる」ことも、ある特定の個人間、集団間に通じる「価値観」です。これを普遍的に「拡張」するためには、信用情報であるとか経歴・実績などを吟味し、評価しなければなりません。

 つまり科学(あるいは自然科学的な方法論・思考)とは、ある事象を普遍的に(誰にでも適用できるように)拡張するための「ツール」である、といえます。重力法則が、国家主義や信仰、地域言語や慣例に左右されることなく、どこでも同じに働き、ボールは必ず放物線軌道を描いて落ちてくること。これはつまり『人それぞれ』ではない、ということです。

 人は、ひとそれぞれに持つべき信条や主義主張(あるいは、方言や慣例や作法)のほかに、どこの誰とでも共有できる言語を持っています。これは価値観(人間の都合や希望)とは別に、その言語さえ知っていれば、どこでも同じ結果を「共有」できるのです。
 科学的方法論とは、ある事象の裏に潜む法則を出来る限り普遍的に「言語化」していく過程ともいえるでしょう。つまり「ひとそれぞれ」である主張は、科学的とはいえないのです。

 結論として、科学的方法論を採用するか、しないかについては「ひとそれぞれ」でかまいません。熱力学を知らなくてもスープやフライドチキンを作ることができます。しかし、あるマテリアル(材料)を、まったく同じ規格で精製し世界中どこででも同じ品質の「製品」として作るためには、科学的方法論が必要になります。
 進化論(ダーウイニズム)とは、徹頭徹尾科学的方法論で描かれた(そして今もなお改編され続けている)ものであり、創造論とは、人それぞれの主観に委ねられる主張です。それぞれの違いを明確に捉えることで、進化論と創造論の対立が馬鹿げた「妄想」でしかないことが理解いただけるかと思います。

http://www.interq.or.jp/wild/nan/


江崎氏の認識は間違っています  投稿者:NATROM 投稿日: 2005年03月11日 8時47分

>江崎氏の「人間の遺伝情報が解析され、持って生まれた能力が分かる時代になってきました」という認識は正しいのでしょうか

間違っています。「ある程度ならわかる」というのは事実ですが、「就学時に遺伝子検査を行い、それぞれの子どもの遺伝子情報に見合った教育をしていく形になっていく」というほどの予測は不可能です。「ある程度ならわかる」ってんだったら、遺伝子なんか調べなくったって、これまでだってわかっていました。

遺伝子でわかることは、非常に限定的なものに限られます。メンデル遺伝する遺伝病はほぼわかりますが、そういう病気は稀です。その他の複雑な形質に関しては、微妙です。たとえば、「ある対立遺伝子を持っていると糖尿病になりやすい」ということはありますが、決定的な予測はできません。それなら、これまでだって、「両親が糖尿病なら糖尿病になりやすい」などということはわかってましたよね。その程度です。教育の成果などは、環境要因の影響が大きいと予測されますので、就学時に遺伝子検査をして振り分け、というのは、現実的ではありません。

グールドはもちろんのこと、ドーキンスも結構な労力を割いて、遺伝子決定論を批判しています。ドーキンスの場合は、遺伝子決定論者と誤解されていることがあるためなのですが。


信仰の自由?  投稿者:流木 投稿日: 2005年03月11日 7時33分

*アノニマスさん(進化論と創造論について - Evolution and Creationism  投稿者: アノニマス  投稿日: 3月10日(木)17時37分52秒)

 こんにちは。流木と申します。

>自然科学の先生も言っていましたが、進化論は、「科学」の点からとらえた、生物の進化や、地球の誕生であって、それを信じるか信じないかは、やはり信仰の自由で、人それぞれでよいと思います。

 進化論は信じるか信じないかの問題ではないんですけどね。まぁ、万有引力の法則を信じなくても、ビルの屋上から飛び降りれば、我々は地上に激突するだけです。

 科学的というのは、証拠があればひっくり返るということです。事実と論理とに照らして、ある命題が覆り得るなら、その命題は科学的です(ポパー的な意味での反証可能性)。また、科学的に正しければ、条件を整えることさえできれば、誰がやっても同じ結果が得られます(再現可能性)。こういったことを信仰に求めることはできません。

 信仰は、神様から与えられた一方的な恩恵であって、あれこれの証拠で覆るわけではないでしょう。神様の永遠の真理のはずなのに、10年ぐらいしたら変わっていましたというのは変ですよね。また、信仰のあり方は個人個人で異なります。再現可能性といったものは見出せません。つまり、両者は別物なのですが、その区別がつかないのです。

 「進化論か創造論か」といった二者択一は必要のないものです。信仰の上で、旧約聖書の天地創造を信じつつ、現在の地球に多種多様な生物が存在する理由を説明する仮説として進化論を採用することとは何ら矛盾するわけではありません。両者を同じ次元で考えるから、進化論を否定しないと創造論が成り立たないかのような妄想を抱くことになるのです。

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/6832/index.html


「ドーキンスVSグールド」を読んで  投稿者:パラドックス 投稿日: 2005年03月11日 3時53分

お久しぶりです。皆さんから自然選択説についての実証的研究の文献を教えていただいて、今、それを読んでいるところです。これまでのわたしの主張は凍結して別の観点で進化論に関することを時々書かせていただきます。

**「ドーキンスVSグールド」K.ステルレルニー著、ちくま学芸文庫
この本ではドーキンスとグールドの理論的立場の違いを整理しています。個々の進化論に関する考え方よりも、二人の間には科学に対する取り組み方の違いが横たわっているように思います。ドーキンスは、純粋に科学の進歩の中に埋没しているようです。グールドはどこか懐疑主義的傾向が強いのではないでしょうか。つまり、科学の進歩が社会に与える影響を考えて、どこか高踏的な態度を感じます。とりわけ進化論の場合は優生学と結びつくと倫理的な問題につながります。

「人間の遺伝情報が解析され、持って生まれた能力が分かる時代になってきました。....ある種の能力を持っていないものがいくらやってもねえ。いずれは就学時に遺伝子検査を行い、それぞれの子どもの遺伝子情報に見合った教育をしていく形になっていきますよ」
これは、教育改革国民会議座長を務める江崎玲於奈氏の発言です。(「機会不平等」斉藤貴夫著、文春文庫、P16)

私は進化論の素人ですが、江崎氏の「人間の遺伝情報が解析され、持って生まれた能力が分かる時代になってきました」という認識は正しいのでしょうか。グールドはおそらくこうした遺伝子決定論に対して警鐘を鳴らすことに使命感を持っていたと思います。一方、ドーキンスもまた誤解を招きやすいレトリックを多用しているものの、その本をよく読めば、遺伝子決定論とか安直な優生学などに立ち入らないように慎重に進化論に関する科学的知見の記述に徹しています。

ドーキンスとグールドの個別の進化論に関する理論の違いは、その根本に科学に関する啓蒙主義と懐疑主義があるように思います。二人の対立は、20世紀を代表する数学者のN.ウィーナーとF.ノイマンの関係とよく似ています。彼らはそれほどあからさまに対立していたわけではありませんが、ウィ−ナーは晩年はどちらかといえば高踏的、懐疑主義的になったのに対して、ノイマンは終始純粋に科学の発展にのみその能力を振り向けていました。(「フォン.ノイマンとウィーナー」S.J.ハイムズ著、工作舎)

現実の教育政策として活用できるほどに遺伝子の仕組みと個人の能力の関係が明らかになった、ということをいろいろ検索したり本を調べたのですが、そういう証拠は私には見つけることはできませんでした。したがって、江崎氏の認識は間違っていると思います。

追伸  自然選択説の実証的研究の文献を教えていただいた皆さんに感謝の意を申し上げます。


ご意見、ご要望がございましたら、掲示板か、 e-mail:natrom@yahoo.co.jpへどうぞ。


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