過去のQ&A


Q.進化論が事実であるとすれば中間型の生物が化石や現在の地球上にみつかるのでは?

A.はい、見つかります。例えば化石からは始祖鳥。羽毛などの鳥の特徴と、歯や長い尾のようなは虫類の特徴をあわせもっています。カモノハシは、は虫類からほ乳類への進化の早い段階で枝分かれしたため、ほ乳類でありながら卵生であるという中間種の特徴を持っています。進化が進む速度は一定ではないため、必ずしもすべての段階の中間型の化石が見つかるわけではありませんが、中間型の生物はまったくいないという創造論者の主張は誤りです。


Q.人間が猿から進化したのだったら猿はみんな人間になってしまっているはずなのでは?また、猿より優れているはずの原人が絶滅したのに、猿が生き残っているのはおかしいのではないでしょうか?

A.種分化の繰り返しで、絶滅がなければ際限なく種は増えていきます。ただ、資源は限られていますので、ある環境に生育できる種の数は限られています。おそらく、原人はひらけた草原という環境での競争に敗れたのでしょう。猿は森に適応していますので、原人とは競争しません。そもそも、原人は単に草原に適応しているというだけで、原人が猿より優れているという考えは間違いです。


Q.突然変異は有害なものばかりであるので、進化の基盤にはならないのでは?

A.突然変異は有害なものばかりであるという前提が誤りです。突然変異が有害なものばかりとしたら、例えば抗生物質に耐性を持つという細菌の性質は何に由来するものなのでしょうか。極一部に有利な突然変異があるとしても、ほとんどの突然変異が有害だとしたら、やっぱり進化の基盤になりえないという意見もあるかもしれません。しかし、自然選択が少数の有利な変異を累積する機構として働きます。大多数の有害な突然変異は淘汰されて取り除かれますが、少数の有利な変異は残り、世代を重ねるにつれ頻度を増してきます。


Q.日本では創造論を信じている人などほとんどいない。こんな無駄なことはやめて、なぜ英語のページを作らないのか?

A.確かに日本人で創造論を信じている人は少数です。しかしこのページの目的は創造論を論破することではなく、科学と擬似科学を見分ける手段を身につけることです。日本に特有の擬似科学はたくさんありますが、すでに擬似科学を信じている人に論理をもって説いても理解することはまれです。そのため、このページでは日本人が信じていない代表的な擬似科学、すなわち創造論をとりあげることによって、擬似科学の特徴的な間違いについての理解を深めることを狙いました。


Q.染色体の数が違うと交配できない。新しい種が進化しても交配できないのであれば子孫が残せない。染色体が違う種は個別に創造されたとしか考えられないのではないですか?

A.染色体の数が違うと交配できないという前提が誤りです。実際に、同一種の中で染色体数に多型がある種もいます。例えば、北イタリアの野生マウスは正常群の個体は40本の染色体を持っていますが、染色体が融合し、38本の染色体しかもっていない個体群もあり、その中間域では交雑も起こっています。染色体の数が違っても子孫は残せるのです。現在も進化が起こっているのなら、種分化しつつある種もみつかるはずです。同一種内で染色体数が違う個体がいるのは、そんなに不思議なことではありません。


Q.最初に植物、海の巨獣と飛ぶ生き物、陸棲の哺乳動物、人間という創世記の順番は科学的に見て正しい。まったく偶然でこのような順番になることは考えられない。よってなんらかの知性が創世記の記述に関与したと考えるのが自然なのでは?

A.
創世記の順番は地質学的な知識とは合致しません。創世記によれば、「種を結ぶ草木を、種が中にある果実をその種類に従って産する果実の木を」第3日に創造されました。しかし、被子植物の出現はほ乳類の出現よりあとです。また、空を飛ぶ鳥類よりも先に爬虫類が地層には出現しています。


Q.創造論に転向した科学者もたくさんいると聞いたことがあるのですが?

A. 現在、創造論を科学的な仮説として支持する科学者はいません。創造「科学者」達は、科学者であるとはみなされていません。確かに進化については(他の健全な科学の分野と同様に)科学者の間で意見の相違があり、活発な議論が交わされています。しかしその議論は主に進化のメカニズム、つまりどのようにして進化が起こったかについてです。議論している科学者のどちらも、進化が確かに起こったということについては同意しています。創造論者の中には、進化のメカニズムについての科学者の間に意見の不一致があることを、進化が起こったかどうかについて意見の不一致があるかのように曲解する人もいます。


Q.進化のメカニズムに意見の不一致があるのなら、やっぱり進化が起こったことは怪しいのではないですか?

A.進化が起こったかどうかという問題と、進化がどのようにして起こったかという問題を混同してはいけません。重力の原因がわからないからといって、万有引力の法則や地動説が怪しいという論法がなりたつでしょうか。


Q.神の創造を支持する論文を出せば研究者生命が危うくなる。科学雑誌の編集者は進化論信者ばかりでアンフェアなのではないのか?

A.いい科学雑誌ほど、びっくりするような新しい意見が載るものです。しかるべき根拠を示すことができれば、科学雑誌は論文を掲載するでしょう。たとえ編集者と意見が違っていてもです。創造論の論文は根拠不十分なため採用されないに過ぎません。大地平ら教の信者は「大地の平らさを支持する論文を出せば研究者生命が危うくなる。科学雑誌に載らないのは雑誌の編集長が地球は丸い教信者であるからだ」と言うでしょう。まっとうな証拠を出さずに大地は平らだと言い張っていれば研究者生命は危うくなります。


Q.進化も創造もどちらも一理ある。両論並列ではいけないのか?

A.両論並立とは一見公平そうに見えますが、進化と創造をそれぞれ支持する証拠の量を比べてみれば、著しく不公平な見方と言えます。創造論者のようなやり方を使えば、天動説が正しいというような主張も可能ですが、だからといって天動説と地動説を両論併記すべきだという意見は妥当でしょうか?それぞれの仮説を支持する証拠に照らし合わせると、その意見は妥当ではありません。進化と創造を両論併記すべきという意見も同様の理由で妥当ではありません。



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2001/12/08改定