進化論が予想する生物の分類パターン


入れ子構造の図

どれくらい新しい共通祖先を共有するかで、同じ入れ子に入るかどうかが決まる。この図でヒトの階層が深いのは、本文での興味の対象がたまたまヒトだったからであって、ヒトが進化的に特別な動物だからではない。興味の対象がアフリカツメガエルであれば、アフリカツメガエルを中心に同様の入れ子状パターンを描くことができる。進化論が正しいならば、生物を分類すれば必ず入れ子状のパターンをとるはずである。分類を示す輪と輪は決して交差することはない。

「創造主は入れ子状のパターンになるように生物を創造したのだ」と考えれば創造論と入れ子状パターンとは矛盾しない。しかし、いったいなぜ創造主がわざわざ入れ子状パターンを選んだのか知りたいものだ。下図のように入れ子状パターンをとらないようにも創造できたはずである。そうすれば、進化論の強力な反証となったのに。もし創造論が正しいとしたら、創造主はあたかも進化論が正しくみえるかのように注意深く世界を創造したに違いない。


入れ子構造をとらない間違った分類パターン

(補)
生物の分類が完全な入れ子構造を示し、そしてそれが進化の証拠であることは、ドーキンス著、ブラインドウォッチメイカー(下)、10章 「真実の生命の樹はひとつ」に詳しい。
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2000/05/06