紫藤ムサシ先生のブログの一番上には
進化論・生物学・数学・量子論・相対性理論・宇宙論・仏教・構造主義・ゲームの理論・医学・法律論などを使って現代政治・社会を読み解きます。
と書いてあります。進化論、生物学、ゲームの理論、法律論ぐらいまではわかりますが、量子論や相対性理論や宇宙論って、一体そんなもんでどうやって政治・社会を読み解くんでしょうか。先生の幅広い知識が垣間見えます。■中国・韓国を「相対性理論」で叱る!1)で、先生の知性は芸術的な域まで達します。
「アインシュタインの相対性理論」の要点・一番大事な基本的な理論(考え方)は、
「あらゆるものは、”相対的(絶対的では無いということ)”である」 ということです。
目から鱗が落ちました。相対性理論を知らない人は、先生の言うことを鵜呑みにするでしょう。以前、私は、「特殊相対性理論について誤解していても大して困らない」となどと書きましたが、自分の不明を恥じるばかりです。生物学ばかりでなく、物理学もイデオロギーに利用されることがあると、先生は警鐘を鳴らしているのです。
これが 「相対性理論の基本的な考え方」 です。理系の学問であるにもかかわらず、文系の学問(社会学・歴史学等)にも大きな影響を与えたのは、「西欧中心主義・自己中心主義」を排し、 「相手の立場・言い分にも”それ相応の根拠”がある」 という 「民主主義の根本精神」 を ”数学的に実証” したからです!
これを 「歴史教科書問題」 「靖国参拝問題」にあてはめてみますと、中国・韓国の言い分が、いかに理不尽であるかが分ります!
論理的には、「中国・韓国の言い分にも”それ相応の根拠”がある」 となるはずですが、先生はそんな細かいことは気にしません。
ですから、両国から「同じ歴史観」「同じ宗教観」を強制されるのは、 ”全く非科学的”な暴力 です!
まったくソノトオリですね。で、同じエントリー内で、
「多様な家族」はムリなのです。 一緒に住まなければダメです。
と「同じ家族観」を先生が強制しているように見えるのは、きっと先生の一流のギャグであるので、諸君らは笑うように。しかし、先生の真価はここにはありません。なぜ相対性理論を先生が持ち出したのか、以下の引用2)によって諸君らは理解できるでしょう。
私は「ゲームの理論」を「仏教」「宇宙論」「数学」「相対性理論」「不確定性原理」「量子論」「進化論」「生物学」「遺伝子学」「動物行動学」「構造主義」などの学問と重ね合わせて”総合的に理解・分析・判断”しておりますので、私の言うことに間違いはございません!もし、私が間違っていたら、上記の学問が”全て間違っていた”ことになります。そのようなことは絶対にあり得ません!
「そのようなことは絶対にあり得ません!」一見、「あらゆるものは、”相対的(絶対的では無いということ)”である」という相対性理論の要点と矛盾しているように見えます。それは、先生の偉大さを理解していないからに他なりません。先生は明示していませんが、特殊相対性理論において全ての慣性系で一定のものがあります。そうです。光速です。走っている電車からも地上にいる人からも、接近しつつある二人の宇宙飛行士のどちらにとっても、光速は常に一定です。そう、あらゆるものが相対的である中で唯一の例外が、先生の主張なのです。先生の言葉は光であるのです。