遺伝学からみた血液型性格判断



はじめに


血液型と性格に関連があるという考え(血液型性格判断/血液型性格診断)は、日本において広く信じられています。しかし、血液型と性格に一般的に信じられているほどの強い関連があるという科学的証拠はいまのところありません。占いの類として信じられているならばともかく、科学的な根拠があると主張される場合もあります。いったいどのような「根拠」であるのか吟味することは、科学と疑似科学の違いを区別する上で、役に立つと私は考えます。心理学的見地から、あるいは非合理主義批判の観点から書かれた、血液型性格判断批判の本やウェブサイトは既にあります。そこで私は、主に遺伝学的、医学的な見地から、血液型性格判断批判を試みたいと思います。私は「ABO血液型と性格には関連がない」と主張しているのではなく、「広く信じられている血液型性格診断が言うほど、ABO血液型と性格には強い関連があるという証拠はない」「血液型と性格の関連の肯定論者の提示する論理や証拠には問題がある」と主張していることに注意してください。遺伝学的な見地から問題がある血液型性格診断否定論もあり、その点の指摘も今後行っていきたいと思います。




NATROMの日記でも、血液型と性格について書きました。

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2002/10/16
2007/10/29 改訂